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慢性前立腺炎

こんな症状はありませんか?

☑排尿時の違和感(チクチクする、ヒリヒリする)
☑頻尿や残尿感(特に夜間頻尿)
☑会陰部(肛門と陰嚢の間)の不快感や鈍い痛み
☑射精時や射精後の痛み・違和感

慢性前立腺炎は、男性にとって厄介な病気の一つです。特に、長期間にわたる排尿障害や下腹部の不快感、痛みなどが続くことで、生活の質が著しく低下することがあります。一般的に「慢性」とつく病名は長期化しやすい特徴を持ちますが、慢性前立腺炎も例外ではなく、適切な治療を受けなければ、症状が何年も続くこともあります。

慢性前立腺炎とは

前立腺は、膀胱の下に位置するクルミほどの大きさの器官で、精液の一部を作る重要な役割を果たしています。この前立腺が長期間にわたって炎症を起こし、排尿時の不快感や下腹部の痛みなどを引き起こす病気が慢性前立腺炎です。発症すると、日常生活のさまざまな場面で支障をきたし、症状の悪化や再発を繰り返すことが多いのが特徴です。
慢性前立腺炎は、以下の2種類に分類されます。

1. 慢性細菌性前立腺炎(Bacterial Chronic Prostatitis)


○ 細菌感染が原因で発症するタイプ
○ 抗生物質による治療が有効
○ 急性前立腺炎が適切に治療されなかった場合に発症することもある

2. 慢性非細菌性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)(Chronic Prostatitis/Chronic Pelvic Pain Syndrome: CP/CPPS)

○ 明確な細菌感染が確認されないが、痛みや排尿障害が続くタイプ
○ ストレスや自律神経の乱れ、血流障害が関係していると考えられる
○ 抗生物質が効かない場合が多い

慢性前立腺炎の多くは「慢性非細菌性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)」に分類されます。そのため、治療が難しく、長期にわたる管理が必要になることがあります。

慢性前立腺炎の主な症状

慢性前立腺炎の症状は多岐にわたり、患者によって異なる特徴を示します。代表的な症状としては、排尿時の違和感や痛みが挙げられます。尿を出そうとした際にチクチクとした痛みを感じたり、スムーズに排尿できなかったりすることがあり、頻尿や残尿感を伴うこともあります。特に夜間に何度もトイレに行かなければならず、睡眠の質が低下することも少なくありません。

また、会陰部や下腹部、さらには腰回りにかけて鈍い痛みや違和感を感じることが多く、場合によっては太ももの付け根や陰茎の付け根にも痛みが広がることがあります。この痛みは常に続くわけではなく、日によって強さが変わることもあり、時にはまったく症状が出ないこともありますが、再び悪化すると強い不快感に悩まされることになります。

さらに、慢性前立腺炎の影響は排尿や痛みにとどまらず、性機能にも悪影響を及ぼします。勃起不全や射精時の痛み、射精後の不快感を訴える患者も多く、性欲の低下を感じることもあります。特に、性行為後に症状が悪化するケースもあるため、性生活にも影響が及ぶことが少なくありません。

このような身体的な症状に加えて、長期間にわたる痛みや不快感が続くことで、精神的なストレスや不安、抑うつ状態に陥ることもあります。症状が改善しないことで焦りやイライラを感じ、それがさらに症状を悪化させる悪循環に陥ることもあります。

慢性前立腺炎の主な原因

慢性前立腺炎の原因は、一つの要素に限定されるものではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。慢性細菌性前立腺炎の場合は、尿道や膀胱から侵入した細菌が前立腺内に感染し、炎症を引き起こすことが主な原因とされています。尿路感染症を繰り返す人や、急性前立腺炎を適切に治療できなかった人が発症しやすい傾向にあります

慢性非細菌性前立腺炎

明確な細菌感染が確認されないにもかかわらず、症状が持続します。このタイプの炎症は、ストレスや疲労、自律神経の乱れによって骨盤周辺の筋肉が過度に緊張することが関係していると考えられています。長時間のデスクワークや車の運転など、座りっぱなしの生活習慣が血流を悪化させ、前立腺周囲の炎症を引き起こす可能性も指摘されています。

また、加齢に伴うホルモンバランスの変化が前立腺の働きに影響を与え、慢性的な炎症を引き起こすこともあります。特に、テストステロンの減少が前立腺の機能低下につながり、症状を悪化させる要因となる可能性があります。

慢性前立腺炎の主な診断方法

慢性前立腺炎の診断には、まず患者の症状や生活習慣について詳細な問診が行われます。症状の出現時期や悪化する要因、過去の尿路感染症の有無などを確認することで、より正確な診断が可能となります。その後、直腸診が行われ、医師が指を肛門から挿入して前立腺の腫れや硬さを確認します。

さらに、尿検査や前立腺液の培養検査を行い、細菌感染の有無を調べます。場合によっては、超音波検査を用いて前立腺の状態を詳しく観察し、慢性的な炎症や結石の有無を確認することもあります。

慢性前立腺炎の主な治療方法

慢性前立腺炎の治療には、薬物療法と生活習慣の改善が重要な役割を果たします。細菌感染が確認された場合には、抗生物質を投与することで炎症を抑えることが可能ですが、慢性非細菌性前立腺炎の場合は、抗生物質が有効でないことも多いため、α遮断薬や抗炎症薬、精神安定剤などを組み合わせて症状を和らげることが試みられます。

また、骨盤周辺の血流を改善するために、適度な運動やストレッチを取り入れることも有効です。特にウォーキングやヨガなどの軽い運動は、筋肉の緊張をほぐし、症状の改善に役立ちます。さらに、ストレスを軽減するために、リラックスできる時間を持つことや、カフェインやアルコールを控えることも大切です。

生活習慣の改善方法

慢性前立腺炎の治療において、薬物療法だけでなく日常生活の改善が非常に重要になります。特に、長時間座る習慣がある人は、骨盤周辺の血流が悪化しやすく、症状を悪化させる可能性が高くなります。そのため、できるだけ1時間ごとに立ち上がり、軽くストレッチをすることが推奨されます。座り仕事が多い場合は、クッションや座布団を活用して、前立腺への圧力を軽減する工夫も有効です。

また、適度な運動を取り入れることも重要です。激しい運動は必要ありませんが、ウォーキングやストレッチ、ヨガ、骨盤周辺の筋肉をほぐす体操を継続的に行うことで、血流の改善が期待できます。特に、スクワットや骨盤底筋を鍛える運動は、前立腺の健康を保つのに効果的です。

食生活も見直すべきポイントの一つです。スパイスの効いた食べ物やアルコール、カフェインの摂取は前立腺に刺激を与え、症状を悪化させることがあるため、できるだけ控えめにすることが望ましいです。水分をしっかり摂取し、排尿を促進することで前立腺にたまった老廃物を排出する手助けをすることも有効です。

さらに、ストレスの管理も欠かせません。慢性前立腺炎の症状は、精神的なストレスと密接に関連していることが多く、仕事や家庭環境のストレスが症状を悪化させることがあります。リラックスする時間を意識的に作り、深呼吸や瞑想、趣味の時間を確保することで、症状が軽減されることがあります。

当院の慢性前立腺炎治療の特徴

ここまで挙げてきた通り、慢性前立腺炎は、その原因や症状の重さによって治療方法が変わります。生活習慣の改善や投薬治療も選択肢には入りますが、当院には、スターフォーマーという尿失禁治療に最適な機器を導入しております。これは、細菌性でない前立腺炎が続いている時に効果的な治療方法です。

薬での治療になかなか改善を感じられなくなっている方にもとてもおすすめです。一度ぜひお試しください。

 
スターフォーマー

 

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