このような異常や違和感ありませんか?
- 性器や肛門にカリフラワー上のできものがある
尖形コンジロームを発症すると、外陰部や肛門などにイボが形成されます。イボは褐色や薄いピンク色で、鶏のトサカやカリフラワーに似た特徴的な形状を呈します。尖圭コンジローマは良性の腫瘍なのでまれに自然に治ることもありますが、多くは増殖していきます。尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルスの中には、がん化する可能性のあるリスクの高いものもあるため注意が必要です。
そもそも尖形コンジローマとは?
尖圭コンジローマは、性感染症の一種です。性行為によって外陰部などにヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することによって引き起こされます。感染したら潜伏期間(数週間から8ヶ月)を経てイボができはじめます。潜伏期間が長いため、複数のセックスパートナーがいる場合は誰から感染したのか分からないことがあります。
尖圭コンジローマの原因
主に性行為を介して伝播し、外陰部、肛門周辺、さらには口腔内にも発症する可能性があります。
発症メカニズム
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ウイルス感染
- 尖圭コンジローマの主な原因はHPVで、特にHPVの6型と11型が主な原因とされています。これらのウイルスは皮膚や粘膜の微小な傷口から体内に侵入します。
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ウイルスの侵入と増殖
- ウイルスが侵入すると、感染した細胞内で増殖を始めます。HPVは特に基底細胞層に感染し、細胞のDNAに組み込まれます。この過程で、細胞の正常な増殖サイクルが乱され、異常な細胞増殖が促進されます。
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疣贅の形成
- 感染細胞の増殖が進むと、皮膚や粘膜の表面に疣贅(いぼ)が形成されます。これらの疣贅は通常、カリフラワー状の外観を持ち、単独またはクラスターで現れます。
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免疫応答
- 体の免疫系はHPV感染に対して応答しますが、HPVは免疫監視から逃れるメカニズムを持つため、感染が持続しやすいです。免疫応答が不十分な場合、疣贅が持続的に増殖することがあります。
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発症原因
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性行為
- 性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交)を通じて直接的に伝播します。感染者との性的接触により、ウイルスが伝播しやすくなります。
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皮膚接触
- 性行為に限らず、感染した部位との皮膚接触(例えば、感染者の性器や肛門周辺の皮膚に触れること)でも伝播することがあります。
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免疫状態
- 免疫力が低下していると、HPV感染のリスクが増加します。例えば、HIV感染者、臓器移植後の免疫抑制治療中の患者、またはその他の免疫不全状態の人々はリスクが高まります。
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多様な性行為パートナー
- 性行為パートナーが多い場合、感染のリスクが高まります。特に、コンドームを使用しない性行為は感染リスクをさらに高めます。
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他の性感染症
- 他の性感染症(STI)に感染している場合、HPV感染のリスクが高まります。これは、他のSTIが存在すると、皮膚や粘膜のバリアが破壊されやすくなるためです。
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尖圭コンジローマの検査
視診
視診: 医師は患者の性器、肛門周囲、そして場合によっては口腔内を目視で確認します。尖圭コンジローマは通常、カリフラワー状の外観を持つ疣贅として現れるため、目視での確認が第一歩です。
尖圭コンジローマの治療方法
尖形コンジローマの治療方法には、「外科療法」と「薬物療法」があります。外科療法としてよく行われるのは、液体窒素が付着した綿棒をイボに押し当てて壊死させる“凍結療法”です。この治療法は再発しやすいため1~2週間おきに繰り返す必要があります。また、凍結療法で効果がない場合、電気メスでイボを焼き切る“電気焼灼法”、炭酸ガスやレーザーなどでイボを切除する“レーザー蒸散術”が行われることもあります。
薬物療法
イミキモドクリーム
薬物療法で使用できる外用薬は、イミキモドクリームがあります。1日1回、1週間に3回就寝前に患部に塗ります。起床時に、塗布した薬剤を石けんで洗い流します。副作用としてイボやその周辺の皮膚に赤みやただれなどが高頻度(約80%)にあらわれます。イミキモドクリームは最大16週間まで保険適用となります。尖圭コンジローマは治療に長い時間を要するので、諦めず医師と協力して治療することが重要です。
※電気焼灼法、レーザー蒸散術については、当院では実施できないため、しかるべき医療機関様へご紹介いたします。
尖圭コンジローマを
起こさないための対策
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コンドームの使用
- 性行為中にコンドームを使用することで、感染リスクを減少させることができます。
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性行為パートナーの制限
- 性行為パートナーの数を制限し、長期的な一対一の関係を維持することで、感染リスクを低減できます。
上記のような対策を行うことで防げる可能性は増加します。
尖圭コンジローマでお悩みの方は
当院へご来院ください
当院は尖圭コンジローマの診察・治療も丁寧に対応しております。尖圭コンジローマは、見た目としても非常に気になるためそのまま放置してしまうというケースは少ないかと思います。しかし、原因となるウイルスは悪性の腫瘍を作る可能性もあるものですので、違和感を感じた早い段階で泌尿器専門医へご相談ください。
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